会長挨拶

河村康明 会長挨拶

会長近影
河村康明 会長

 平成30 年6 月14 日の第182 回山口県医師会定例代議員会におきまして、会長に選定されました河村康明です。今回で2期目となり、3年目の職務に新たな気持ちで邁進する覚悟でおります。
 今回は新任の理事5名を迎えることとなり、世代交代の第一歩となりました。新たに女性理事が1名加わりましたので、女性は副会長・常任理事・理事の3名となり、男女共同参画事業においても強力なトリオとなると期待しております。さらに留任の先生方も卓越した知識と実行力をもたれており、今後の会務・運営がより迅速、適確になされるものと期待しております。
 1期目は、緊急性を要した「看護学校問題」に始まり、そして終わったあっという間の2年間でしたが、この問題にはさまざまな要素が絡み合っているため「オール山口」での取組みが必要であり、県全体を見つめることが必要と感じました。担当理事も留任して全力を尽くす覚悟です。
 今年度は診療報酬・介護報酬の同時改定があり、地域包括ケアや地域医療構想の開始される時期でもあります。人口減少という大きな波が迫りくる中で、山口県の医療を安定的に継続していく努力は山口県において医療に携わっている医師の使命であると考えますので、医師会員・非医師会員を問わず活動することが肝要ですが、とりわけ医師会員はプロフェッショナルオートノミーの名のもとに一致団結する必要があります。
 さて、現在、山口県医師会の抱える諸課題については以下のとおりです。
1. 若手医師の極端な減少
2. 医師の地域偏在(特に日本海側の減少)
3. 地域医療構想と地域包括ケアシステムの確立
4. 医師会活動の活発化と会員数の増強

1. 若手医師の減少
 本県は全国でも1、2 を争う減少数であり、10年後の県内の医療提供体制を考える時、大いに危機感を覚えます。医師づくりには医学教育や高等教育とも関係があり、医師会だけでなく県づくりという立場から行政とも関係が深いものです。今年度より新専門医制度が始まりましたが、必ずしも医師の都会への集中が解消されたとは言い難く、山口県の魅力を感じてほしいという願いがあります。こうしたことから、県医師会においても中・高校生を対象にした職業体験や医学生を対象とした県内定着への取組みをしてきており、この2年間で徐々にその努力が実を結んでいるように感じますので、この芽を摘むことなく成長させていきたいものです。

2. 地域偏在
 周知の如く、日本海側の医療体制は危機的状況にあります。地域における医師会活動は日本医師会の活動の原点です。在宅医療や中山間地での医療を支えることが重要であることは言うまでもなく、医師派遣の中心である山口大学医学部と共に地域に協力できることがあると考えます。

3. 医師会立看護学校
 冒頭でも述べましたが、何とかして存続させたいという決意の下に対応しております。会員諸氏の施設におかれましても、准看護師はかなりの数が在籍していると思われます。この10年で、現在の主力の人々が年齢と共に減少することは明らかです。他人事ではなく、自分の診療所をいかに守るかを考えると、答えは自ずから導き出せます。県医師会の団結力を問われる部分でもあります。

4. 地域医療構想と地域包括ケアシステムの確立
 この2つは車の両輪であり、どちらか優位になっても車は目的地に達することができません。現在進行中の施策であり、今後の日本の医療・介護・福祉の体制を整える上で重要な案件です。社会福祉事業全体で言われることですが、大切なのは人口の推移をみながらの緩徐な変革であろうと思います。

5. 医師会活動
 古くて新しい問題であり、各医師会の歴代の執行部も悩まれたことは想像に難くありません。特に若手医師の激減状態にある山口県では、より重大な問題です。郡市医師会-県医師会-日本医師会のピラミッドを揺るがすことなく、まずは地道に会員数の増強に努めたいと思います。会員の皆様方も開業医・勤務医を問わず、共に活動することの大切さを訴えてほしいものです。

終わりに
 ご案内のごとく、山口県に限らず日本全国でそれぞれ事情は異なるものの、集約すれば問題点は明らかであります。
 医師会の運営がスムーズになされることが、これらの諸課題を一歩一歩解決する近道であると考えており、会員の皆様方のご協力・ご配慮をよろしくお願い致します。

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