休日当番医受診の皆様にお願い

 

 休日在宅当番医では、原則として新型コロナウイルスのPCR検査や抗原検査、インフルエンザの迅速検査などは行えませんのでご理解ください

 

 玖珂医師会では日曜日は輪番制の在宅当番医で軽症急病の患者さんの診察を受け付けています。ただ専門の診療科もまちまちですが公平に当番医として自院で診療しています。

 例年なら冬のインフルエンザの時期には発熱者をたくさん診察していました。しかし今年はまだ世界中で新型コロナウイルス感染症が収束する気配も無く、毎日のように感染報告が続いています。もし冬場にインフルエンザが新型コロナウイルス感染症や一般風邪と同時期に流行すれば現場は大混乱になると思われます。

 特に新型コロナウイルスはPCR検査や抗原検査、インフルエンザは迅速検査をしないと診断はできません。インフルエンザと診断できれば治療薬もありますが、コロナ流行期はインフルエンザの鼻咽頭からの検査自体が、医療関係者にも感染を拡げる危険も有り自粛されていたのが現状です。また診察・検査するには医師や職員を守る防御ガウン・N95マスク・手袋・フェイスシールドなど必要ですが、どの医療機関にも十分な配布もありませんでした。

 

そのため厚労省は、一般の診療所でも新型コロナ感染の診断が出来るように10月から「診察・検査医療機関」という発熱外来システムを作りました。岩国地域にも休日以外なら、検査日、検査時間を決めて、発熱以外の患者さんと接触しないで検査の行える医療機関も増えています。しかし休日当番医では、日頃は患者さんは少なく職員を出務させると大きな赤字となるので、医師一人で診療する診療所も多くあります。そんな状況ですので、休日当番医で発熱患者さんの診療に正確な診断を求められても出来ませんし、いつものように突然来院されると一般の患者さんと分けて診察することも困難です。また行政から当番医に感染防御の装備の支給もありませんでした。

 

その為、休日当番医では軽症患者さんの急病診察は行いますが、原則として新型コロナウイルスのPCR検査や抗原検査、インフルエンザの迅速検査などは行えませんのでご理解ください。

 

 また発熱に伴い咳や息切れ、呼吸困難など呼吸器症状のある方は、検査可能な病院受診を勧めますし、診察をご希望なら前もって電話で診察の予約をお願いします。 症状によっては駐車場の車内で診察させて頂きます。 

 

 治療も発熱・呼吸器症状の方には解熱剤、せき止め。高熱なら抗インフルエンザ薬の投与しか出来ません。

 症状が改善しない場合いには翌日かかりつけ医か地域の診察・検査医療機関を受診して下さい。

 

 本来なら指定感染症の流行期・まん延期には、各医療機関で独自の対応するのでは無く、各地域で数カ所の「発熱外来」をつくり、毎日時間を決めて発熱者の診察と検査を行う事が出来るセンターの計画をお願いしていましたが、全国的にはかかりつけ医がかかりつけの患者さん主体で診察するようなシステムになっています。

この個別の診療システムには莫大な予算を計上していますが、予算があるのなら、地域自治体や医師会が協力して数カ所「発熱外来」を作って、医師会員も交代で応援するシステムなら、心配な方はまずそこを受診すれば良いのです。都会や県内でも1カ所医師会府院に併設する発熱外来も運営できています。医師も自院での感染を防げますし、防御服なども揃えて貰えれば良いと考えています。

 

休日にどこで発熱患者さんの診察が出来るのかご不明の方は

 山口県の新型コロナウイルス感染症専用相談ダイヤルに電話でご相談下さい。

 電話 083-902-2510 24時間対応です。 

 

                                       玖珂医師会