「訪問看護ステーション」についての経緯

 平成8年末頃玖珂同仁病院に訪問看護ステーション設立の話があり、提出書類に玖珂町の意見書添付が必要で、玖珂町より地元医師会の意見を求められた。
 玖珂郡医師会としては地元玖珂町医師団(玖医会)の意見を元に理事会で協議を行い、「訪問看護ステーションはかかりつけ医の指示により訪問看護を行うシステムなので、ディケア・ディサービスを併設する民間の医療機関に付属する訪問看護ステーションの設置については、独自に訪問診察・看護を行っているかかりつけ医療機関との混乱を招く恐れがあると考えられるため、当面玖珂郡医師会としては、国立病院、町立病院、市町村などの行政、医師会立など、公的な医療施設や団体に付属する訪問看護ステーションの設立には積極的に応援をし、在宅医療の推進に協力する方針であるが、民間の医療施設に付属する訪問看護ステーションの設置については、この制度の進展の具合を見て判断したいと考えている。出来るだけ行政立の訪問看護ステーション設立を要望して行く」との結論であった。
 そこで平成9年3月1日に玖珂町・周東町両町長に宛て玖珂郡医師会・玖珂町医師団(玖医会)・周東町医師団(互尚医会)の連名で玖西地区 「訪問看護ステーション・休日診療所」の設立要望書を提出し、両町合同での設立を要望した。

 その後全く回答は無かったが両町では各地の訪問看護ステーションの視察などを行っていた。9年年末の玖 珂町と玖医会の懇談会、互尚医会と周東町の話し合いでも行政による設立は財政的に難しいとの事であった。
 また、同仁病院の訪問看護ステーション設立への玖珂町の意見書提出が期限もあり避けられなくなり、玖珂町としての意見をまとめているとのことであった。
 平成9年12月26日両町の町長名で正式な回答があり、ここで初めて両町と玖珂郡医師会の合同での訪問看護ステーション設立の話がでた。
 突然の意見変更であり、回答の真意が不明で翌10年1月5日に玖珂町担当者に連絡したところ、両町だけの設立は財政的に難しいが玖珂郡医師会が入っていただくなら議会にも説明できるので前向きに勧めたいとの返事であった。
 具体案を求めたところ
13日訪問看護ステーション事業の設立について(設立費用)の概算書が届けられた。
これによると
 設立・運営は玖珂町・周東町の両町と玖珂郡医師会で協同の方式として協同分担・運営するものである。
 1. 施設整備費、備品購入費等には国の助成があり施設42m2程度の建物なら1/2の
  補助があること。
 2. 人件費は看護婦3名(内管理者1名)で年間1400-1500万円程度必要なこと。
 3. 年間必要経費は130-150万円掛かること。
 4. 訪問看護の収入として20名程度(週2回)の患者さんがあれば年間1500-1600万円程度の収入が望めるとのことであった。

玖珂郡医師会の事業として前向きに検討すべきかどうかを10年玖珂郡医師会総会で協議した。

10年玖珂郡医師会総会結果
 玖珂郡医師会としての事業として積極的に勧めるべきだという意見が大半で承認された。
 ただし玖珂郡医師会としての負担金は医師会の予算からみて限度額を定めるべきという意見があり、玖西地区と将来玖北地区にも行政との共同運営の訪問看護ステーションが必要となる場合もあり、年間予算として1施設の限度額を70万円程度とするよう提案があり、賛成多数でこれも承認された。
 玖珂郡医師会からは会長・副会長・河郷理事が訪問看護ステーション設立委員として参加することも了解された。

 

 訪問看護ステーションについてアンケート
         玖西地区訪問看護ステーション設立準備委員会
       玖珂郡医師会委員 福田瑞穂・吉岡春紀・河郷 忍
 玖珂郡医師会では玖珂町・周東町と共同で「玖西地区訪問看護ステーション」を設立に向けて協議を重ねています。
 第2回の委員会報告は別紙の通りですが、その際に行政側より玖西地区でどの程度の利用者があるのかを調査して欲しいとの要望がありました。
 玖珂郡医師会としても、訪問看護ステーション設立後共同運営をして行く事になりますので利用者の調査は必要と考えております。
そこで皆様の診療中の患者さんで、将来玖西地区訪問看護ステーションを利用しても良いと考えられる患者さんの数をお知らせ下さい。
介護保険制度導入後は諸状況も変わりますので概算で結構です。
ご回答は5月23日までに玖珂郡医師会事務局までファクスでお願いします。
 玖珂郡医師会事務局 ファクス 81-0121


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