脳梗塞の症状は多彩で、片足を引きずっているといわれる、ものに躓きやすくなった、言葉が出ない、理解できない、ふらふらしてまっすぐ歩けない、片方の手足がしびれる、急にめまいがするようになった、片方のカーテンがかかったように、一時的にものが見えなくなる、物が二重に見えることなどがあります。このような症状は、脳梗塞以外の病気でも起こりますし、場合よっては発症したことに気付かれにくい場合があります。そこで、脳神経の専門医で活動している団体は“Check FAST (早く調べて)”というキャンペーンを行っています。FASTは、Face(顔の麻痺:うまく笑顔が作れなくなる)、Arm(腕の麻痺:片腕に力が入らない、あるいは、両腕を挙げたままの状態を保てない)、Speech(言葉の麻痺:言葉がうまく出なくて、いつもどおりに短い文がしゃべれない)、以上の中の症状が一つでもあったら脳卒中の可能性が高く、Time(発症時刻:脳卒中は治療の遅れが命にかかわる)が重要ということで、これらの頭文字をとったものです。このFASTをチェックしましょう。