2000年のスギ・ヒノキ科花粉飛散について(まとめ)
【2000/04/26】
2000年は関東・東北では大量飛散と予測されましたが、シーズン直前のスギ雄花の着花状況や前年夏の気象状況から、山口県のスギ飛散は「平年以下」と予測しました。実際の花粉飛散は予想をはるかに下回る少なさで、県内測定機関全体の平均のシーズン飛散総数は、過去8年科の平均約1600個/cm²に対し450個/cm²と、平年の約4分の1強という結果でした。
本年のスギ花粉の初観測日は1月3日(柳井、熊毛、宇部)でした。暖冬の予想でしたが、雪の日も多かったためか、飛散開始日は2月11日(光地区)と平年並みとなりました。その後3月上旬に飛散のピークとなり、4月10日前後に飛散が終了しました。
一方ヒノキ科花粉は、事前の飛散数の予測が困難ですが、県内の平均シーズン飛散総数は1997年の120個/cm²、1998年の160個/cm²であり、ヒノキ科花粉の飛散総数も少ないものでした。
すでにスギ飛散は終了し、ヒノキ科花粉も終了期になっておりますが、ネズなど一部のヒノキ科花粉が今後も飛散する可能性はあります。また現時点で、マツ科、ブナ科など多彩な花粉が飛散しています。5月から夏にかけては草木花粉のシーズンとなり、特にイネ科の花粉が花粉アレルギーの主な抗原となります。イネ科の花粉は飛散数は少ないのですが抗原性は強いため、イネ科花粉症の方は引き続きご注意ください。