2001年のスギ・ヒノキ科花粉飛散について(まとめ)
【2001/05/01】
前年夏の気象状況やシーズン直前のスギ雄花の着花状況から、山口県の2001年のスギ飛散は「平年を大きく上回る」と予測しました。
本年のスギ花粉の初観測日は1月1日(柳井)でした。暖冬の予想でしたが、その後の寒波と雪のためか、飛散開始日は2月15日(柳井)となりました。花粉飛散は予想通りの多さで、県内測定機関全体の平均のシーズン飛散総数は、過去9年間の平均約1500個/cm2に対し3840個/cm2と、平年の2倍以上という結果でした。ちなみに、過去の県内測定機関の平均スギ花粉飛散総数は、1994年200個/cm2、1995年5520個/cm2、1996年750個/cm2、1997年1770個/cm2、1998年560個/cm2、1999年2020個/cm2、2000年440個/cm2です。
一方ヒノキ科花粉の県内の平均シーズン飛散総数も、1995年の1910個/cm2、1996年の35個/cm2、1997年の120個/cm2、1998年の160個/cm2、1999年の260個/cm2、2000年の120個/cm2に対し1950個/cm2と多いものでした。
スギは1995年に次ぐ飛散数でしたが、ヒノキ科は同年をやや上回る、1994年からの測定史上最多数を記録しました。
既にスギ飛散は終了し、ヒノキ科花粉も終了期になっておりますが、ネズなど一部のヒノキ科花粉が今後も飛散する可能性はあります。また現時点で、マツ科、ブナ科など多彩な花粉が飛散しています。5月から夏にかけては草本花粉のシーズンとなり、特にイネ科の花粉が花粉アレルギーの主な抗原となります。イネ科の花粉は抗原性が強いため、イネ科花粉症の方は引き続きご注意下さい。