2002年のスギ・ヒノキ科花粉飛散について(まとめ)
【2002/04/15】
シーズン直前のスギ雄花の着花状況から、山口県の2002年のスギ飛散は「最近10年間のシーズン平均花粉総数1800個/cm2に対し約2000個/cm2程度で、平年並みかやや上回る」と予測しました。
本年のスギ花粉の初観測日は1月1日(柳井)でした。暖冬のためか、飛散開始日も昨年より12日早い2月3日(下関、熊毛)となりました。スギ花粉飛散数はほぼ予想通りで、県内測定機関全体の平均のシーズン飛散総数は、1890個/cm2という結果でした。
ちなみに、過去の県内測定機関の平均スギ花粉飛散総数は,1994年200個/cm2,1995年5520個/cm2,1996年750個/cm2,1997年1770個/cm2,1998年560個/cm2,1999年2020個/cm2,2000年440個/cm2,2001年3840個/cm2です。
一方ヒノキ科花粉の県内の平均シーズン飛散総数は、1995年の1910個/cm2、1996年の35個/cm2、1997年の120個/cm2、1998年の160個/cm2、1999年の260個/cm2、2000年の120個/cm2、2001年の1950個/cm2に対し4月7日までで240個/cm2でした。
スギは大量飛散の昨年の約半分、ヒノキ科は約8分の1の飛散でした。
既にスギ飛散は終了し、ヒノキ科花粉も終了期で飛散はごくわずかとなっておりますが、ネズなど一部のヒノキ科花粉が今後も飛散する可能性はあります。また、マツ科、ブナ科などの花粉が飛散しています。やはり暖かい気候の影響か、イネ科の花粉の捕集数も増えております。イネ科の花粉は抗原性が強いため、イネ科花粉症の方は引き続きご注意下さい。