2003年のスギ・ヒノキ科花粉飛散結果について
【2003/04/25】


 シーズン直前のスギ雄花の着花状況から、山口県の2003年のスギ飛散は「最近10年間のシーズン平均花粉総数1800個/cm2に対し約2500〜3000個/cm2程度で、平年を上回る」と予測しました。

 本年のスギ花粉の初観測日は1月4日(土)でした。飛散開始日は昨年より3日遅い2月6日(長門)となりました。スギ花粉飛散数は予想をやや上回り、県内測定機関全体の平均のシーズン飛散総数は3100個/cm2という結果で、最近10年間で3番目に多い数値でした。

 ちなみに、過去の県内測定機関の平均スギ花粉飛散総数は、1994年200個/cm2,1995年5520個/cm2,1996年750個/cm2,1997年1770個/cm2,1998年560個/cm2,1999年2020個/cm2,2000年440個/cm2,2001年3840個/cm2,2002年1890個/cm2です。

 一方ヒノキ科花粉の県内の平均シーズン飛散総数は、1995年の1910個/cm2,1996年の35個/cm2,1997年の120個/cm2,1998年の160個/cm2,1999年の260個/cm2,2000年の120個/cm2,2001年の1950個/cm2,2002年の240個/cm2に対し、4月17日現在で約850個/cm2で、スギと同じく最近10年間で3番目に多い飛散数となります。

 既にスギ飛散はほぼ終了し、ヒノキ科花粉も終了期で飛散はごくわずかとなっておりますが、ネズなど一部のヒノキ科花粉が今後も飛散する可能性はあります。また、マツ科、ブナ科などの花粉が飛散しています。イネ科の花粉の捕集数も増えておりますイネ科の花粉は抗原性が強いため、イネ科花粉症の方は引き続きご注意下さい

 

2002年 2003年