2005年のスギ・ヒノキ科花粉飛散結果について
【2005/05/2】
今シーズンのスギ・ヒノキ科花粉飛散について,「山口県の最近10年間のシーズン平均スギ花粉総数1800個/cm2に対し,2倍以上の飛散数となる見込みで,スギに続くヒノキ科花粉の飛散も多くなる」と予測しました.
スギ花粉は一部の地区で1月中旬に飛散開始の定義に該当しましたが,その後数が増えず,継続的に飛散するようになったのは2月中旬からでした.3月11日には,1日の花粉数としてはこれまでで最多の3119個/cm2の花粉が光市で捕集されるなど,東部,中部で多数の花粉が飛散しました.スギ花粉飛散総数は地区により差があり,平年値の1〜3倍の総数でしたが,県内26花粉測定施設の平均は約3750個/cm2で,平年値の2倍強という結果でした.この値は,1995年,2001年に次ぐ,過去3番目の多さとなります.
ヒノキ科花粉は3月中旬から捕集されるようになり,平均花粉数は4月27日の時点で約2035個/cm2です.これは2001年の1950個/cm2を上回る,過去最多の値となり,スギ,ヒノキ科ともに,ほぼ予測通りの飛散結果でした.
スギ花粉飛散は既に終了し,ヒノキ科花粉の飛散はまだ少量続いていますが,今後大量に飛散することはないと思われます.現在はイネ科花粉が増加しており,発症者数も増えております.イネ科花粉飛散のピークは山口県では5月中旬から下旬ですので,引き続きご注意下さい.