2007年のスギ・ヒノキ科花粉飛散結果
今シーズンのスギ花粉飛散について,「山口県の最近10年間のシーズン平均スギ花粉総数1900個/cm2に対し,平年をやや下回る飛散数となる」と予測しました.
スギ花粉の飛散は2月3日に始まり,4月下旬に終了しました.県内26測定点の平均総飛散数は予測より多く、2440個/cm2と平年をやや上回る値となりました.地区別では,例年通り周南地区、北部地区の飛散数が多くなっております.花粉数が予測を上回った原因の一つとして、本年は異常なまでの暖冬で、スギの飛散期に降雪がなく、また降雨もほとんど認められなかったことから、花粉が長く空中を漂うような状況が形成されたものと推測しております。
ヒノキ科花粉の捕集開始時期は3月上旬から中旬まで、測定点間でばらつきがありましたが,県内26測定点の平均総飛散数は,4月19日の時点で325個/cm2です.これはこれまでの平均シーズン総飛散数730個/cm2の半分以下の値となり、こちらは昨年夏の気象の影響がそのまま反映された形となりました。
2001年以降の7年間では、スギは多い方から4番目、ヒノキ科は5番目の総飛散数となりました。
スギ花粉飛散は既に終了し,ヒノキ科花粉の飛散は一部地区でごく少量認められますが,今後大量に飛散することはないと思われます.現在はイネ科花粉が増加しつつあります.イネ科花粉飛散のピークは山口県では5月中旬から下旬ですので,引き続きご注意下さい.
山口県医師会 花粉情報委員会