特別講演

             「慢性心不全の病態と治療」 滋賀医科大学第一内科講師 蔦本尚慶 先生

                                                     座長:光市立病院 循環器医長 米沢文雄 先生


心不全と体液因子
 心不全の際には、カテコラミン、レニン・アンギオテンシン系などのさまざまな体液因子が増加することが知られている。最近では、心不全の重症度とBNPの上昇とがよい相関を示すことが明らかとなり、心不全の状態の把握や長期予後を見る上で、BNPはよい指標となっている。ACE阻害剤、ARB、β遮断薬による心不全のコントロールの際に、BNPを用いることにより、急性期のコントロールだけでなく、長期予後を考慮した治療が可能となることをご講演いただいた。(文責 木村)