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山口県におけるコンタクトレンズ障害報告

平成10年1月20日から平成12年3月31日までの山口県内の眼障害報告の1,116件についてまとめました。


性別のグラフ性別

障害例は女性に多く認めました


年齢のグラフ年齢

また,障害の発生も若い世代に,特に10代から20代に多く認めましたが,40歳の人にも高頻度に障害を認めました

CL処方施設のグラフCL処方施設

眼科診療所・病院が68.2%で,CL診療所が21.6%,CL量販店,眼鏡店,通信販売,薬局・外国での購入,譲渡などが10.2%でした。

CLの種類のグラフCLの種類

障害をおこしたCLの種類は,酸素透過性レンズを含むハードレンズが 35.2%,従来型ソフトレンズが34.0%,ディスポーザブルレンズが7.4%,頻回交換レンズが23.4%でした

装用状況のグラフ装用状況

装用状況については,連続装用による障害が10.0%でした

装用時間のグラフ装用時間

装用時間については8時間未満の装用では障害例は3.0%でした。終日装用でも8時間を超えると88.7%と著しく増えていました

自覚症状と他覚的所見

自覚症状のグラフ自覚症状

自覚症状としては,多くの方が疼痛や充血、異物感などを訴えていますが,自覚症状なしという人が 62名もいました

他覚症状のグラフ他覚症状

また,他覚的な所見としては,アレルギー性結膜炎(巨大乳頭結膜炎を含む)や軽度の角膜上皮障害を多く認めましたが,角膜浸潤(221 症例)や角膜潰瘍( 65症例),虹彩炎( 13症例)などの重篤な眼障害も数多く報告されました

眼障害の原因

使用法のグラフ使用法

これらの眼障害の原因としては,まず使用方法については長時間装用と消毒不適,洗浄不適といった不適切なレンズケアによる障害が多くありました

コンタクト自体についてのグラフコンタクト自体について

また, CL自体についてはレンズの汚れや劣化,傷,破損といったものが多く

処方,装用指導,定期検査のグラフ処方,装用指導,定期検査

処方,装用指導,定期検査についての原因も数多く報告されました

定期健診のグラフ定期健診

CLによる眼障害をおこした症例では,60.0%が定期検診を受けていませんでした

おわりに

以上のアンケート調査結果から、コンタクトレンズによる眼障害を防ぐためには、眼科専門医の処方と定期的な指導あるいは管理が必要であることが示されています。この事からコンタクトレンズを装用される場合は、まず眼科専門医に受診されることをお奨めいたします。

 



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