平成18 年3 月山口県医師会報 第1747
号
郡市会長プロフィール
玖珂郡医師会長 吉岡春紀
吉岡先生は、バランス感覚のいい先生だなと感じる。医療界の現状や医師会の立場など広い視野に立って発言できる先生で、そして素早く決断して実行する先生です。まずは、経歴から、昭和21
年生まれで、今年還暦とのこと。岩国小・中・高校卒業後、久留米大学医学部入学。昭和47 年卒業後第3 内科(循環器内科)入局。循環器疾患、超音波診断法を中心に研修。昭和54
年講師。昭和57 年9 月、36 歳で玖珂中央病院開設後院長就任し現在に至ります。
玖珂郡医師会では平成2 年に理事(救急医療・地域医療担当)、平成12 年副会長就任、平成16年から会長となっておられます。
吉岡会長が関与された玖珂郡医師会の地域医療活動を紹介すると、開業後玖珂町に肝炎が多発する事実をみて、平成3 年度の住民健診で、当時やっと診断の確立したHCV
抗体検査を行うことを町と交渉し検査を行い、高い陽性率を認め、玖珂町の肝炎がC 型肝炎であることを確認し臨床雑誌に投稿しました。
平成10 年には、A 型インフルエンザにアマンタジンが著効することを入院患者さんで検証し、臨床雑誌やインターネットなどを通じて保険適応を積極的に推進、週刊誌でも取り上げられ翌年からアマンタジンが保険適応になりました。
介護保険の要介護認定審査に関して、当初から一次判定ソフトの欠陥を指摘、特に「動ける痴呆」の判定の欠陥を改善するため玖珂郡医師会独自の補正基準を考案し公開しました。各新聞や平成13
年3 月「NHK クローズアップ現代」にも取り上げられました。
玖珂郡医師会ホームページは平成9 年12 月、県内では最初・日本で7 番目の医師会のホームページを公開しました。
そーです。吉岡先生のパソコン・インターネットは超有名です。インターネットを当初から始め、情報システムの会議に積極的に参加され、全国に医師仲間をつくり、その仲間たちと正しい医療情報を一般の人にわかってもらえるようにとの目的でメールマガジン「かかりつけ医通信」の発行も行っていました。
ちなみに、YAHOO で「吉岡春紀」と検索すると約440 件もヒットします。そこからいろいろなページで吉岡先生の主張がわかりますので、是非ご覧ください。
趣味としては、ゴルフと映画鑑賞とそして愛犬家です。ゴルフは十数年前HD11となりシングルを目指した時期もあったようで、医師会のゴルフ部長として毎年ゴルフ旅行も計画されていましたが、最近は医師会全体のゴルフ熱も冷め、年5
〜6 回しかプレーしていないと聞きます。映画好きも有名で暇があれば夫婦割引を利用しておられるようです。戌年生まれの愛犬家で、現在5 代目の愛犬ラブちゃんの写真がたくさんHP
に掲載されています。先代の愛犬を家で看取った話を聞くと、寝たきりになった犬のオムツを替えたりして在宅介護を経験されたようです。
愛車のエルグランド(愛犬用に購入?)の助手席に愛犬を乗せてドライブされたり、旅行は犬を連れて行ける宿泊先をネットで調べて一泊旅行もされています。
セカンドカー?のソアラ(オープンカー)もネットで探して購入されたと聞きました。ただ、折角オープンカーを購入されたのだから、オープンで走っていただきたいと思いますが。(同乗させていただいた時に、一度オープンで走りましたがトンネル内は怖かった。その後は?)
今年3 月20 日に玖珂郡と岩国市が合併します。行政からも医師会の合併も勧められていますが、問題も山積みです。吉岡会長を中心に会員全員で対応しなければなりません。まだまだ、会長には先頭を走っていただかねばなりません。
昭和57 年に吉岡会長と同じ年に入会したご縁で書かさせていただきました。
記:次期玖珂郡医師会副会長 河郷 忍