イネ科花粉って・・・?


 花粉症といえば、スギ・ヒノキと思われる方も多いいでしょうが、実際には他にもいろいろ花粉を飛ばし、私たちを悩ませる植物がたくさんあります。
 その中でも、スギ・ヒノキ科花粉飛散の終了後、最も気をつけたいのがイネ科です。イネ科の花粉は飛散数は少ないのですが、抗原性が強いのです。ただし、イネ科といってもお米ではありません。これも秋の開花時期には花粉は飛ばしますが、早朝に瞬間的に飛ぶだけで、人の一般的な活動時間にはあまり影響を及ぼしません。注意する必要があるのは、実は初春から成長を始める芝生雑草(イネ科)なのです。
*イネ科は微量ではありますが、ほぼ一年中飛散しています。

 その他の植物に、樹木ではシラカンバ(シラカバ)、ブナ、ケヤキ、ハンノキなど、草本ではブタクサ、ヨモギなどがあげられます。

芝生
 スギ・ヒノキの花粉飛散時期が過ぎたのに、まだ花粉症が続く場合、芝生(シバ)の可能性が疑われます。
 特に、芝生に寝ころんだりした場合、洋服につけた花粉を家に持ち帰ることにもなるのでご注意下さい。
 症状に個人差はありますが、せき・のどの痛み・タン、また鼻水病状などです。

雑草(イネ科) カモガヤ、スズメノテッポウ、ホソムギなど
 道路脇・川沿い・田畑の畦(あぜ)道には生えるイネ科の雑草も要注意です。
 イネ科の雑草は、やはりお米のような穂をつくるので見た目にも判断しやすいと思います。
 また、この雑草は近年の施策による休耕田増加に伴い、増えてきたものでもあります。
 このような雑草が生えた場所を歩く場合もご注意下さい。

 ※ これらをふまえ、スギ・ヒノキに加えて平成12年より本会でもイネ科の花粉飛散測定を本格化することになりました。

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