山口県臨床整形外科医会 YCOA

行事報告


■平成23年「運動器の10年・骨と関節の日」記念行事

平成23年度「運動器の10年・骨と関節の日」記念行事は、宇部・山陽小野田地区の先生の担当で、10月2日12時より宇部市文化会館で開催された。 ちょうど 10月1日開会の山口国体期間と重なったが、受付開始前より来場される参加者も多く、合計258名の参加があった。
 今年のテーマは「ロコモティブシンドロームと変形性膝関節症」として、健康フェアでは12時より運動器の健康に関してのビデオ放映が行われた。 同時に運動器検診として骨塩量測定と片足バランスチェックが行われ、その後、結果説明が14時まで行われた。骨塩量測定は5名の医師が担当し、 運動器検診は5列の予定であったが、待ち時間短縮のため途中より6列で行った。結果説明も6名で行っていたのを7名で行い、予定より30名多い 180名について運動器検診が実施された。
 市民講座は、YCOA瀬戸会長の挨拶で始まった。
 ミニレクチャーでは、ロコチェック7項目について、整形外科の7名の先生が実演を行い、参加者の笑いをとりながらわかりやすく解説された。 続いて、理学療法士によるロコトレの方法および注意点の説明があり実践指導が行われた。次に、万歩計の抽選会が例年通り行われた。 今年は山口大学医学部同窓会「霜仁会」の助成金が得られたため、全員が当選というサプライズがあり、参加者は大変喜ばれていた。
 特別講演は「加齢とともに忍び寄るロコモティブシンドローム―長生きするために―」と題して、山口大学大学院医学系研究科 田口敏彦教授が講演された。 人間は120歳まで生きられるという事から始まり、寿命を短くする要因はなにか、健康寿命を伸ばすために必要なことはなにか、 筋肉・軟骨・骨・活性酸素などの話を交え、またロコモとメタボリックシンドロームとの関連について、一般人には分かり易く、 整形外科医にも興味深い内容で話された。最後はLife is Movingというアリストテレスの言葉で結ばれ、運動器の大切さを強調された。
 宇部市整形外科医会の重松会長が閉会の挨拶を述べ、今年度の「運動器の10年・骨と関節の日」記念行事を終了した。

骨と関節の日 担当 中村 克巳 
 

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