山口県臨床整形外科医会 YCOA

行事報告


■平成29年「運動器の10年・骨と関節の日」記念行事

平成29年度の「運動器の10年・骨と関節の日」記念行事は宇部・山陽小野田地区担当で、10月1日に宇部市文化会館で開催されまし た。今年のテーマは「ロコモティブシンドロームと運動器疼痛」でした。約100人の市民が来場され、山口県臨床整形外科医会(以下 YCOA)からは、宇部・山陽小野田地区、理事会、骨と関節の日委員会の多くの先生方に参加していただきました。
 12時からの健康フェアでは、来場者の骨密度を測定し、検査結果を宇部・山陽小野田地区の会員達が1人1人に個別に説明されまし た。
 13時15分からは市民公開講座を行いました。開会挨拶はYCOA会長の丘茂樹先生で、スライドを使って「骨と関節の日」、「ロコ モティブシンドローム」の説明をされました。続くミニレクチャーは山口労災病院整形外科部長、富永俊克先生の「背骨とその中にある神 経について」でした。高齢化、ロコモ、骨粗鬆症、脊椎疾患について、沢山の症例を示しながら丁寧に説明され「安静は麻薬」、「運動は 万能薬」とお話しされました。数多くの重症脊椎疾患の手術をされている先生が「患者さんの声と整形外科医の態度」を振り返り養生訓 を紹介される姿に、医師として自分はどうかと考えさせられました。特別講演の前には、地区会員10名で、ロコトレ体操「ロコモかしこ もさびないで」を実演され、音楽に合わせて来場者も一緒に体を動かしました。特別講演は山口大学医学部整形外科教授、田口敏彦先生の 「ロコモティブシンドロームと体の痛み」でした。山口県では、全国の傾向と比べて、ロコモに対する認知度が低いが、ロコモに対する不 安が強いという調査結果を紹介されました。そして、人はどうして生きるか、老いるか、健康とは、そのために運動器に対する意識がいか に重要であるか、我々が日常的に診ている骨粗鬆症、変形性膝関節症、腰部脊柱管狭窄症の予防と治療が、健やかで幸せな人生のためにい かに重要であるかを、とても解りやすくお話しされました。市民にも整形外科医にも、大変ためになる本当に素晴らしく感動的なご講演で した。
 最後は宇部市整形外科医会会長、たはら整形外科の多原哲治先生に閉会の挨拶をして頂き行事を終了しました。沢山の会員の先生方に協 力して頂き、無事に行事を終了することができました。本当にありがと うございました。
 来年は周南地区で平成30年10月14日に開催予定です。

骨と関節の日 担当 守田英樹

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