行事報告
■令和5年宇部・山陽小野田市整形外科医と養護教諭の合同研修会
この研修会は今回で15回目になります。
令和5年12月14日、ヒストリア宇部にて宇部・山陽小野田市整形外科医(9名)と養護教諭(47名)の合同研修会が開催されま した。新型コロナウイルス感染症の影響でしばらく休止されており、4年ぶりの開催でした。
会に先立ち、本年2月と3月に、この会の発足と発展に尽力された山口大学整形外科名誉教授河合伸也先生と元山口県臨床整形外科医 会会長瀬戸信夫先生が逝去されており、ご冥福をお祈りし黙祷を捧げました。
開会の挨拶は、宇部市医師会整形外科医会会長の川上不二夫先生が、久しぶりの対面の会で、運動器検診・学校での外傷の対応・子ど もロコモなどについて考えて行きましょうと述べられました。
今回の講演は、山口県臨床整形外科医会会長小野直司先生に「宇部・山陽小野田市の学校健診の現状と課題〜この10年を振り返っ て〜」という演題でお話しいただきました。小野先生には例年、宇部・山陽小野田市の運動器検診の結果を報告していただいており、コロ ナ禍でも検診結果収集は継続され、本年度の日本整形外科学会学術総会の運動器検診のシンポジウムでご発表されました。側弯症の見方や 疫学、治療などのわかりやすい説明から、小学生の二次検診受診率は改善してるが、中学生の二次検診受診率が下がってきていること、運 動器(四肢の異常)の専門医受診率が低いことや、側弯症検診時の脱衣の問題、個人情報保護の観点からの情報提供の問題なとも話され、 改めて勉強になりました。
次に、整形外科医1人に養護教諭5人くらいの小グループで協議を行いました。大勢の人の前では、ちょっと疑問に思っていることも 質問しづらいため、学校で日常的に遭遇する外傷の処置などについて、お話しさせていただきました。
最後に、今回初参加された山口大学整形外科名誉教授の田口敏彦先生に総括をしていただきました。先生のグループは、お話が楽し かったと養護教諭の先生からも好評で、来年からも是非参加したいというお言葉をいただき合同研修会は無事終了しました。感染状況にも よりますが、やはり対面の研修会は知識面だけではなく、学校側や生徒側の考え方も聞くことができて、収穫が多いと実感しました。
懇親会
ANAクラウンプラザホテル宇部「雲海」で17時30分から開始され、さらに顔の見える連携が進んだようです。来年もさらな る盛会を祈念します。
宇部地区担当 藤井 謙三
