山口県臨床整形外科医会 YCOA

行事報告



■令和6年宇部・山陽小野田市整形外科医と養護教諭の合同研修会

  この研修会は今回で16回目になります。

 令和6年12月12日、ヒストリア宇部にて宇部・山陽小野田市 整形外科医(11名)と養 護教諭(50名)の合同研修会が開催されました。
 開会の挨拶では宇部市整形外科医会会長川上不二夫先生が、ジャックナイフストレッチの有効性について説明されました。腰椎分離 症の再発予防の運動ですが、肉離れの予防やアキレス腱障害、成長期の踵骨骨端症、シンスプリント、外脛骨症などタイトネスを伴う 障害にはすべて効果があるため、上手に出来るよう指導することを推奨されました。
 講演1は山口県臨床整形外科医会会長小野直司先生に今年度の運動器検診についてご報告頂きました。保健調査票の導入以来、二次 検診比率は改善しているが二次検診受診率が低く問題である。また、保健調査票に保護者が記入することで子供の体に関心を持つきっ かけになっていることが重要であると述べられました。
 講演2は宇部中央病院整形外科診療科長橋本貴弘先生に「少年期、初期青年期における上肢の外傷」の御講演をして頂きました。学 校や放課後、休日などに怪我の起こる場面や原因を説明され応急処置の方法を教えて頂きました。また、骨折の保存治療、手術治療、 治療期間、治療期間中の注意点や可能な運動なども説明されました。治療中のことに関しては説明を受ける機会のない養護教諭の先生 方にとっては非常によい勉強になる講演でした。
 次に 整形外科医1名に養護教諭5名くらいの小グループに分かれてグループ協議を行いました。今回、初めての試みですが養護教 諭の先生に今まで経験し対応に困った症例、重症度に関係なく保護者とのトラブルで困った症例などを発表して頂き意見交換をしまし た。私のグループでも活発な意見交換となり2症例しか検討する時間がありませんでした。今後、より良い形の討論にするべく検討す る予定です。
 最後に山口大学整形外科名誉教授田口敏彦先生に総括をして頂きました。養護教諭の先生の真面目さ、熱心さに感激しておられ来年 からも参加して行きたいと述べられました。

懇親会
「呑兵衛」で17時30分から開始され、整形外科医と養護教諭のさらに顔の見える連携が進みました。来年もより多くの先生方 の参加を期待します。
宇部地区担当   藤井 謙三

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