行事報告
■平成28年宇部・山陽小野田市整形外科医と養護教諭の合同研修会
この研修会は今回で11回目になります。整形外科医と養護教諭が連携をとりな がら、運動器の傷害の治療及び予防について研修し、子どもの健全な成長・発育を促進することを目的にしています。
今年も宇部市の学校医の先生3名が参加されました。
日時
場所 宇部市福祉会館
参加者 養護教諭 55名
宇部市学校教育課 1名
整形外科医 15名
学校医 3名
開会挨拶 瀬戸病院 瀬戸信夫先生
1. 報 告「今年度の運動器検診」
小野整形外科クリニック 小野直司先生
まず側弯症検診では、二次検診比率は改善したが、二次検診受診比率は昨年から今年ではやや低下し、発見されていない側弯症の子ども がいる事が示唆された。
運動器検診については、膝に屈伸としゃがみ込みに問題のある子供が多く、昨年の全国調査でも同様な傾向であった。保健調査票は保護 者が記入することで子供の身体に関心を持ってもらうことが重要であり、整骨院等の干渉に惑わされず、記入に迷う時は学校に相談しても らうこと。
2.講演「成長期スポーツ傷害対応の注意点〜卓球競技医科学サポートの現場から〜」
山口大学整形外科リハビリテーション部診療教授 小笠博義先生
成長期に見られる様々なスポーツ傷害を解説していただき、不調があるときは医業類似行為ではなく、整形外科医療機関を受診していた だくことが重要と強調された。後半は先生がサポートされている卓球競技の現場で、国際級の選手たちを運動器傷害からどのように守って いくかを具体的にお話しいただいた。
3. 地 区別懇談会
事前に用意された養護教諭からの質問集に答える形で、各地区で気さくな意見交換が行われた。今回も学校医の参加があり、学校医とし てのアドバイスもいただいた。
総括発言 たはら整形外科 多原哲治先生
閉会挨拶 宇部鴻城高等学校 杉山由紀子先生
懇親会から河合伸也先生も参加され、18時から約2時間、さらに打ち解けてお互いに親しく話せるようになりました。最後に今釜哲男先生 から、この研修会の立ち上げ時のご苦労を語っていただき、皆さん、この会の大切さを再認識されたようです。
宇部・山陽小野田
地区 担当 延谷壽夫