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平成18年度 目の健康講座の開催報告

日時:平成18年9月17日(日)    開 会  :13:00
 講 演  :13:10~15:00
 目の健康相談:15:10~15:40
 視覚福祉機器展示:13:00~15:45

会場:宇部市文化会館 (宇部市朝日町8-1 渡辺翁記念会館横)

講演・視覚福祉機器展示・健康相談
  講演1 「緑内障について」
     山口大学医学部 眼科学助教授  相良 健先生
  講演2 「白内障について」
     山口大学医学部  眼科学教授  西田輝夫先生

ポスター

山口県眼科医会は県民の目の健康を守る目的で平成12年から毎年1回「目の健康講座」を県内各地で行っています。今年度は宇部 山陽小野田地区の担当で、平成18年9月17日(日)に宇部市文化会館に於いて開催されました。当日は大型の台風13号が接近しており、山口県も夕方には暴風域に入るとの予報がでていたために天気が大変心配されましたが、200名余りの参加者を得て無事に終了することができました。 今回の講演には山口大学から西田輝夫教授に「白内障について」、相良健助教授に「緑内障について」お話していただきました。 両疾患ともによく耳にする病名ですので、市民の皆様にも興味をもって聴いていただけたことと思います。 午後1時から開演となり、鈴木紘子会長から「100歳まで見える目」を目標に目を大切にしましょうとの主旨の挨拶がありました。最初の講演は寺西秀人先生が座長となり山口大学 相良健助教授の「緑内障について」でした。緑内障は40歳以上では20人に一人の有病率であるのに、すぐに失明する病気であると誤解されている方や、一方で自覚症状がないから、もしくは眼圧が高くないから大丈夫だと思いこんでおられる方がいるため正しい知識を持つことが必要だとお話されました。次に緑内障の種類や診断に必要な検査、そして治療について順を追ってわかりやすく説明されました。また緑内障のなかでも大きな割合を占めている正常眼圧緑内障についてもお話されました。最後に緑内障は自覚症状に乏しいことから検診を受けることが大切であること、きちんと治療すれば失明には至らずにすむことなどを強調されました。  休憩をはさんで次は浅山琢也先生を座長として西田輝夫教授の「白内障について」の講演でした。最長寿国となった日本ではいかに最後まで見えているかが社会とかかわっているかにつながるのではないかという話から始められました。次に目の構造をカメラに例えて説明された後、白内障の種類(濁り方の違い)によって視力の低下の程度にも違いがあることなどを話されました。次に、これまでの白内障の手術の歴史についてわかりやすく説明され、10mm以上も切開していた20年前に比べて今では3mm程度の切開ですむという医学技術の進歩について語られました。最後に実際の白内障の手術のビデオをみせながら順を追って解説された時には、会場全員がスクリーンに釘付けでした。  講演後に永谷学先生と田中俊朗先生の司会で受講者からの質問や相談に答えるコーナーを設けました。白内障・緑内障に関する質問に対して寺西秀人先生、伊藤忍先生、柴山義信先生が交代で答えられました。実際に白内障や緑内障で治療を受けている方からの相談が多くよせられました。

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