HOME> 目の健康講座 > 令和5年度 目の健康講座

令和5年度 目の健康講座の開催報告

日時:令和5年9月23日(土曜・秋分の日) 13:00~15:25
会場:海峡メッセ下関10F 国際会議場
  

                     司会進行 廣重 裕一 先生

〈一部〉 開会の挨拶(13:00~13:05)  
                 山口県眼科医会会長 大西 徹 先生
講演1「緑内障とその治療について」(13:05~13:45)
     山口大学大学院医学系研究科眼科学 内 翔平 先生
講演2「眼科医から見たサプリメントとの付き合い方」(13:55~14:35)
     山口大学大学院医学系研究科眼科学 柳井 亮二 先生

〈二部〉 目の健康講座 みえづらい方のための福祉機器展示

閉会の挨拶(15:20~15:25)

下関眼科医会会長 青木 浩一 先生 主催:日本眼科医会 山口県眼科医会
後援:厚生労働省 日本医師会 日本失明予防協会 日本アイバンク協会 山口県医師会  山口県薬剤師会 下関市 下関市医師会 NHK山口放送局 tysテレビ山口
yab山口朝日放送 KRY山口放送 みなと山口合同新聞社 COME ON!FM

開会挨拶
 〝健康長寿を全うする為には視機能の維持が大切です。今年のテーマは「緑内障」と「サプリメント」です。この講座が皆様のお役に立てる事を願います″というお話がありました。

講演1「緑内障とその治療について」の印象記 現在、日本での成人の中途失明の原因の第一位である緑内障について、 まず、その病態、次に疫学的状況、実際の症状、治療法、実際生活の仕方等について分かりやすくお話しされました。
 眼圧が高い(おおむね20mmHg以上)ことにより視神経細胞が障害され、視野狭窄し、ひいては視力消失に至る病気ですが、急性発作の時以外は慢性的に進行しますので自覚症状に乏しく気づきにくい。  早期発見、早期治療の重要性を強調されました。
 視野狭窄の実際例をスライドを使われて、見える風景の中で、〝ちょっとぼやけた斑点のように見えるが、気づきにくい″という事を具体例で示され分かりやすいと思いました。
 そして。99%は失明しないという事を強調され、緑内障の診断を受けている方は心強く思われたのではないでしょうか。

講演2「眼科医から見たサプリメントとの付き合い方」の印象記  まず、医薬品というのは病気の人を対象にして厚生労働省が厳重に管理していますが、健康な人が食品として十分に摂れないビタミンやミネラル等を補助接種できる食品がサプリメントと説明されました。 (因みに、英語のsupplement=補う、追加する、だそうです)
 日本では1980年頃よりサプリメントという言葉が出てきたようで、現在3つに分類されています。
① 特定保健用食品 (これは、消費者庁の許可を受けている)いわゆるトクホ。
② 栄養機能食品 (消費者庁の届出もしていないが、栄養成分の基準を満たしていれば表示できる)
③ 機能性表示食品 (消費者庁に届出はしているが、許可は受けていない) 眼科疾患ではなく、日常的に毎日の生活に深く入り込んでいるサプリメントのお話で、新鮮な興味を感じられたのではないでしょうか?

〈質疑応答〉  質問は、6題ありましたが2題の解答をとり上げてみました。

1)急性緑内障発作の症状について
  〈解答〉
   ・緑内障の約1割にみられる閉塞隅角緑内障の方に起こる救急疾患で、頭痛が激しいので救急外来受診し、CT、MRI等では異常なく、視力低下に気づいて眼科にまわされて緑内障発作に気づく事があります。
   ・白内障手術後の方には、殆ど起こらない。
   との解答がありました。

2)ルテインは加齢黄斑変性(AMD)の進行抑制になりますか
  〈解答〉
   ・アメリカのデータに、片眼にAMDがあった場合、ルテインによって、他眼のAMD発症を抑制できたというデータはあるようです。
   ・ルテインがAMDの予防になるという完全な科学データはないようです。
   という解答でした。

会場風景 会長挨拶 機器展示1 機器展示2 集合写真 相談会 内先生 柳井先生

前年度へ




開催履歴に戻る

ページトップに戻る